半水面写真の撮影のコツとカメラの設定
それでは、半水面写真&水中写真を撮影する際のコツとカメラの設定をレクチャーしていきましょう!
たった何点かのポイントを押さえておくだけで、簡単にこのような撮影ができてしまいます♪
①被写体の中心を意識して、カメラをその方向に向ける
水中撮影の一番の難点は、カメラの画面が海や太陽光の反射で、非常に見づらくなる点です。
これはスマートフォンでの撮影も同様です。
そのため、きちんと撮影できているのか、どこを撮影しているのか、画角に収まっているのかが、全く分からない状況です。
(後から確認すると、意外といい写真が撮れていたりするものなんですけれどね)
ですので、とりあえず、被写体の中心を意識して、カメラをその方向に向ける事がポイントとなります。
上の写真だと、ママ&息子とウミガメの中間、海面の境目が高さの中心となります。
②写真ではなく、必ず動画で撮影する。
ウミガメが接近して来たり、息継ぎをする瞬間は、本当に一瞬です。
また、海では波があるので、写真で半水面撮影をするのは、かなり高度なテクニックと運が必要となります。
でも、動画なら、この問題を簡単にクリアできます。
最近はスペックの高いデジカメなら、1秒間に20コマ撮影できるデジカメもありますが、平均8~10枚程度の連写です。
でも、動画なら1秒間に30fps~60fps(30枚~60枚)の撮影が可能となるのです。
単純に計算して、3倍~6倍多い枚数の撮影ができるのです。
ハイスピード機能があるカメラなら、1秒間に120fps~240fpsの撮影も可能です。
そうすることで、ウミガメが海面に顔を出す決定的な瞬間を逃さずに撮影が可能となるのです。
③動画はフルHD画質ではなく、4K画質を推奨
画質というよりも、厳密には解像度となります。
画面のピクセル数が1920×1080がフルHD、その2倍3840×2160が4Kとなります。
数値だけ見ると2倍ですが、実は、4KはフルHD4枚分の解像度となるのです。
④4Kでの撮影なら、あまり被写体に近づきすぎなくても広角撮影でOK!
上記の通り、フルHDと4Kでは、面積でいうと4倍の差があります。
4Kなら、被写体に近づきすぎなくても、広角で撮影後、後からトリミング(切り抜き)がしやすくなるので、撮影がグッと楽になります。
通常、フルHDの画像をトリミングをすると、解像度が小さくなってしまうので、トリミングの限度があります。
その点、4K撮影なら、トリミング(切り抜き)をしても、高い解像度を維持できるので、高画質で保存ができるのです。
広角での撮影なら、多少、被写体の中心がずれていても、画面に収まるので、撮影が非常に楽です。
ただし、フルHDで広角撮影をしてしまうと、トリミング後の解像度(サイズ)が小さくなってしまいます。
スマホの画面で見る分には問題ないことも多いですが、その写真をプリントアウトすると、ボヤけた写真になってしまうので、トリミングのやり過ぎに注意が必要です。
実際にフルHDの写真をトリミングしてみましょう!
こちらがフルHDで撮影した動画から抜き出した写真です。
そして、こちらが上の写真をトリミングした画像。小さい画像をあえて、少し引き延ばしています。
これでも十分にキレイですが、小さい画像を拡大(引き延ばし)をしているため、よく見ると息子の前髪の部分が、少しボヤっとなってしまっています。
その点、4K撮影であれば、トリミング後の画像の縦横のピクセル数が同じなら、この引き延ばしが不要なので、高画質を維持できる訳なのです。
フルHDと低解像度の写真を比較してみました。
低解像度の写真は、無理やり引き伸ばしているため、ぼやけています。
低解像度 | フルHD |
分かりやすい箇所は、息子の前髪や顏の辺りで、左側の低解像度のは、ぼやけているのがお分かりでしょうか?
これは、フルHDと4Kの間でも同じことが言えて、解像度が大きければ大きいほど、トリミングをしても、キレイな画質を維持することができるのです。
このようになってしまう事があるので、4K撮影がおススメということなのです。
【GoProで半水面写真の撮影】宮古島のウミガメ♪水中写真の簡単な撮り方! で記述したGoPro用の「防水ドームポート」を使用して、上記の4点を注意するだけで、簡単に半水面写真の撮影ができるようになります。
ちなみに僕も、今回の宮古島旅行で、半水面撮影に初めてチャレンジし、すぐに習得することができましたー! (^^)
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