こんにちは!
今回は、マリオットボンヴォイカード(ノーマルカードとプレミアムカード)のポイント改悪について、分かりやすくお話しします。
特に、仕事の経費(事業経費)のカード決済をしている会社経営者や個人事業主(自分で仕事をしている人)、高速代、ガソリン代、税金、公共料金をカードで払っている人は、要チェックです!
改悪の基本情報
ポイント付与率の改悪日はいつ?
2025年10月28日(火)以降の決済が対象となります。
この日を境に、付与されるポイントがガクッと減ります…。
い。電話やチャットだと、すぐに質問に答えてくれます。
どんなカードが対象?
①マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアム・カード(年会費 82,500円)
②マリオットボンヴォイ・アメックス・カード(年会費 34,100円)
どちらも、ホテル好き・旅行好きに人気のカードですね✈
どんなふうに改悪されるの?
年会費が高くなる
支払いの種類 | 改定前 | 10/28以降 |
---|---|---|
プレミアムカード | 49,500円 | 82,500円 |
ノーマルカード | 23,100円 | 34,100円 |
両方とも、家族カードは1枚目無料、2枚目以降有料です。
もらえるポイントが減る
これまでは、国税と公共料金を除く支払いは、 100円で3ポイント(=1~1.25マイル) 貯まっていました。
でも、10月28日からは次のように変わります。

プレミアムカード
支払いの種類 | 改定前 | 10/28以降 |
---|---|---|
通常の買い物 | 100円=3ポイント | 変わらず😄 |
マリオット系列 | 100円=6ポイント | 変わらず😄 |
高速代(ETC) | 100円=3ポイント | 200円=1ポイント [100円=0.5ポイント] (実質1/6)😱 |
ガソリン代 | 100円=3ポイント | 200円=1ポイント [100円=0.5ポイント] (実質1/6)😱 |
公共料金(電気・ガス・水道など) | 200円=3ポイント [100円=1.5ポイント] | 200円=1ポイント [100円=0.5ポイント] (実質1/3)😨 |
国税・地方税の支払い | 200円=3ポイント [100円=1.5ポイント] | 200円=1ポイント [100円=0.5ポイント] (実質1/3)😨 |
事業経費・法人支払い | 100円=3ポイント | ポイント付与対象外😱 |

ノーマルカード
支払いの種類 | 改定前 | 10/28以降 |
---|---|---|
通常の買い物 | 100円=2ポイント | 変わらず😄 |
マリオット系列 | 100円=4ポイント | 100円=5ポイント よくなった😆 |
高速代(ETC) | 100円=2ポイント | 200円=1ポイント [100円=0.5ポイント] (実質1/4)😱 |
ガソリン代 | 100円=2ポイント | 200円=1ポイント [100円=0.5ポイント] (実質1/4)😱 |
公共料金(電気・ガス・水道など) | 200円=2ポイント [100円=1ポイント] | 200円=1ポイント [100円=0.5ポイント] (実質1/2)😨 |
国税・地方税の支払い | 200円=2ポイント [100円=1ポイント] | 200円=1ポイント [100円=0.5ポイント] (実質1/2)😨 |
事業経費・法人支払い | 100円=2ポイント | ポイント付与対象外😱 |
事業決済のポイントが付かなくなる
アメックス側が事業経費(仕事用の経費)とみなした決済は、全てポイントを付けてもらえなくなります。つまり、0ポイントです。
事業経費のポイントが付かなくなるカードは、ヒルトンオーナーズ、ANAアメックス、デルタスカイマイル、マリオットボンヴォイの個人向けカード9種類です。

下記の種類に当てはまる決済は、全て事業経費とみなされます。
個人用の利用でも、経費とみなされる可能性があるので、注意が必要です。
- 医療機器/医療材料
- 運送関連費用
- オフィス用品
- 建設資材
- 広告宣伝費用
- 歯科材料
- 食品/酒類 卸
- 自動車パーツ
- 動物用医薬品
- 農業用資材・機械等
- 美容室用具等
- その他、事業用決済等に関わる店舗や会社での支払い
詳しい事は下記の公式サイトを確認してください。
公式サイトに記載のない業種や店舗でも、アメックス側が事業経費と判断したら、ポイントは付かなくなってしまうんです💦
「それって、曖昧で分かりにくいよ!」
という方は、必ず事前にアメックスに確認してください。
マイルへの交換レートは?
マリオットボンヴォイポイントは、3ポイント→1マイルに交換できます。
マリオットボンヴォイポイントから航空会社のマイルへの交換レートは、60,000ポイント交換毎に、5,000マイルのボーナスが付くので、その場合は、3ポイント→1.25マイルとなります。
なので、
100円で3ポイント(=1~1.25マイル)
100円で2ポイント(=0.67~0.83マイル)
100円で0.5ポイント(=0.167~0.21マイル)
を基準に、どの決済をマリオットカードで行うべきかを考える必要があります。
つまり、「高速代」「ガソリン代」で使っていた人にとっては、付与されるポイントが6分の1に減る。そして、「事業経費」は付与ポイントなしいう、極めて痛い改悪となるんです💦
まさに、痛恨の一撃ですね💦
無料宿泊特典(カード利用を翌年も継続した場合)
こちらは1年間の利用額が下記の条件を達成すれば、特典がもらえます。翌年もカード利用の継続が条件となります。
カードの種類 | 改定前 | 10/28以降 |
---|---|---|
プレミアムカード | 150万円以上の利用 →50,000Pまでのホテル | 400万円以上の利用 →75,000Pまでのホテル |
ノーマルカード | 150万円以上の利用 →35,000Pまでのホテル | 250万円以上の利用 →50,000Pまでのホテル |
プレミアムカードは痛いですよね💦
条件のハードルは上がりましたが、宿泊できるホテルもグレードアップしました。
でも、これ実は、物価高の影響が関係している点を見落としてはいけません。
「物価高=利用額も増える=宿泊ポイントも増える」ということですね。
3年前と比べると、同じホテルに同じ時期に宿泊した場合の必要ポイント数が、実は増えているんです。
だから、両手を挙げて「バンザーーイ!!」という訳にはいきません💦
なんでこんなに減るの?
アメックス側の説明では、
「事業用や公共料金などの支払いではコストが高いため、ポイントを見直しました」
とのことです。
つまり、あまりにもポイント宿泊者が多く、採算が見合わなくなったのでしょう。
また、プラチナステータスのカード所有者が増えすぎたことも改悪の理由の1つです。
プラチナステータス以上だと、朝食2名無料、部屋のアップグレード、ラウンジ無料利用、レイトチェックアウトなどの特典がつきます。
ホテルのラウンジがとても混雑して、快適に過ごせなくなった等の事情も関係しているかと思います。
じゃあ、今後どうすればいいの?
つまり、アメックス&マリオット側は、ふるいに掛ける対策を取った訳です。
今まで通り使っていたら、ポイントが付与されないこともあるので、できる対策を見て行きましょう。
① ホテル代・旅行代は今まで通りOK!
特に、マリオット系列のホテルやレストランなどで支払うときは、高還元率となります。
プレミアムカード
支払いの種類 | 改定前 | 10/28以降 |
---|---|---|
マリオット系 | 100円=6ポイント | 変わらず |
プレミアムカードは、これまで通り、100円で6ポイント貯まるので、ここは変わりません✨
旅行メインで使うなら、まだまだ強いカードです!
ノーマルカード
支払いの種類 | 改定前 | 10/28以降 |
---|---|---|
マリオット系 | 100円=4ポイント | 100円=5ポイント |
ノーマルカードでは、マリオット系の支払いのポイント付与数がアップしています!
② 高速代・ガソリン代・公共料金・税金・事業経費は他のカードへ!
例えば…
- リクルートカード(還元率1.2%)
- アメックス プロパーカード(グリーン・ゴールドプリファード・プラチナなど)(1%)
- 楽天カード(1%)
- 三井住友カード(公共料金ポイントUP対象あり)
など、使い分けるのがオススメです。
ETCカードは手元に届くまで、日数が掛かるので、早めの対策が必要です。
特に、事業経費と判断される可能性のある決済は、事前にアメックスに確認を取りましょう!
そうしないと、「これは経費ではないよー」と自分で思っていて、何万円、何十万円も決済したものが、ポイントがゼロということだってあり得るんですから💦
【公共料金の裏ワザ】電気代や水道代などは、東京電力や関西電力など、アメックス側で指定された電力会社が対象となります。なので、楽天でんきやドコモでんきの場合は、通常通りのポイント付与率となるんです!
アメックスの公式サイトで、「公共料金の支払い」に該当するかどうか、電力会社やガス会社をチェックしてみましょう!
③ 無料宿泊特典目的で継続もアリ
カード利用を翌年も継続した場合、ノーマルカードは年間250万円、プレミアムカードは年間400万円の利用があれば、無料宿泊特典がもらえます。
なので、「旅行1回分のホテル代」と割り切れば、継続も悪くありません。
この特典は年会費支払いの1~2か月後にもらえます。
プレミアムカード
カードの種類 | 改定前 | 10/28以降 |
---|---|---|
無料宿泊特典 | 150万円以上の利用 | 400万円以上の利用 |
対象ホテル | 50,000Pまでのホテル | 75,000Pまでのホテル |
最大15,000P追加で | 65,000Pまでのホテル | 90,000Pまでのホテル |
ノーマルカード
カードの種類 | 改定前 | 10/28以降 |
---|---|---|
無料宿泊特典 | 150万円以上の利用 | 250万円以上の利用 |
対象ホテル | 35000Pまでのホテル | 50,000Pまでのホテル |
自分の持っているポイントを最大15,000P追加で | 50,000Pまでのホテル | 65,000Pまでのホテル |
カード入会日を基準とした1年間の括りが、2025年10月27日~2026年10月26日までの間なら、150万円以上の利用で75,000Pまで(ノーマルカードは50,000Pまで)のホテルに宿泊できます。
1年間の括りは、個々の入会日により異なります。WEBサイトまたはアプリの「ポイント・特典」から確認できます。
こうして見ると、プレミアムカードは、ずいぶんハードルが上がったなぁと感じますね💦ポイント付与数は減りますが、ノーマルカードへの切り替えも対策の1つかもしれないですね。
試算してみたよ!
ざっくりですよ。ざっくりですが、試算してみますね。
プレミアムカードを1年間400万円利用した場合
項目 | ポイント | 円に換算 |
---|---|---|
年会費 | – | 82,500円 |
ポイント付与数 100円=3P | 120,000P | ホテル利用=10万円~15万円 マイル利用=7.2万円~10万円 |
継続で無料宿泊 | 75,000Pまでのホテル | 7万円~9.5万円 |
ノーマルカードを1年間250万円利用した場合
項目 | ポイント | 円に換算 |
---|---|---|
年会費 | – | 34,100円 |
ポイント付与数 100円=2P | 50,000P | ホテル利用=4.5万円~6.5万円 マイル利用=3万円~4.1万円 |
継続で無料宿泊 | 50,000Pまでのホテル | 4.8万円~6.5万円 |
ポイントをマリオット系ホテルに利用した場合
1P=約0.9~1.3円の計算。
プレミアムカードでプラチナエリートを取得すれば、朝食無料やラウンジ利用などが付くので、この価値は上がります。
ポイントをマイルに交換した場合
1マイル=約1.8円~2.5円の計算。
ビジネスクラス、ファーストクラスを利用すれば、マイルの価値は大幅にアップします。
逆に1マイル2円以下の飛行機を利用した場合、この価値は下がります。
まとめ
事業経費、高速代、ガソリン代、税金、公共料金の支払いは他のカードの支払いに変更する。
その上で、無料宿泊特典が狙えるかどうかがポイントとなります。
プレミアムカード=400万円以上の利用。500万円以上ならプラチナエリートに!
ノーマルカード=250万円以上の利用
を余裕を持って狙えるなら、マリオットボンヴォイカードを持つ価値は十分にあると思います!!
その金額に届かない、頑張らないと届きそうに人は、解約も視野に入れてもいいかも知れないですね💦
ちなみに、旅行保険や海外旅行から帰って来た時の、空港から自宅への手荷物無料配送に変更はありません。
プレミアムカードは、他にもゴールドプリファードカードのように、指定のレストラン利用で年間最大1万円のキャッシュバックの新特典がついたりもしています。
ぜひ参考にして、素敵な旅行ライフをエンジョイしてください(^^)
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