世界を代表する二大ホテルグループ、マリオット・インターナショナルとヒルトン・ホテルズ&リゾーツ。
リッツカールトンとかシェラトンとかコンラッドとか、よく耳にしますが、そのホテル名の由来ってご存じですか?
この2大ブランドをカテゴリー分類し、それらのホテル名の由来をまとめてみました!
マリオット・インターナショナル ブランド一覧表
マリオットホテルの創業者について
マリオットの創業者は、John Willard Marriott (ジョン・ウィラード・マリオット)氏。
13歳の時から兄弟を使い、事業を始めたそうです。才能しかないですね✨
その後、1927年にワシントンD.C.で、A&Wルートビアのフランチャイズ店「ホットショップ」を出店し、これが創業の始まりです。
最初の店舗は、わずか9席だったそうです。
そして、日本人みんな大好き、リッツカールトン✨
名前の由来はリッツ・カールトンさんではなかったんですね(^^;
2人の名前を合わせた名称。DOLCE&GABBANAみたいな感じでしょうか?
1995年にマリオット・インターナショナル社が、リッツカールトンの株式を49%取得し、傘下に収めました。日本では、1997年に大阪に初進出です。
資金面での強力なバックアップを得て、リッツカールトンの展開も加速していきました。
マリオット・インターナショナル系列のホテル名の由来
「ラグジュアリー」ブランドのホテル
ザ・リッツ・カールトン (The Ritz-Carlton) |
スイス出身のホテル王「セザール・リッツ」と、米国のホテル経営者「アルバート・カールトン」が経営したホテル名から。高級ホテルの代名詞。 |
王道ラグジュアリー、伝統的な高級ホテル |
日本初=1997年5月(大阪) |
セントレジス (St. Regis) |
1904年にNYで創業した「セントレジスホテル」が起源。セントレジス通り(St. Regis Street)の名から。 |
バトラーサービスを含む格式高いラグジュアリー |
日本初=2010年10月(大阪) |
JWマリオット (JW Marriott) |
創業者 John Willard Marriott (ジョン・ウィラード・マリオット) の頭文字から。 |
洗練された都会的なラグジュアリー |
日本初=2020年7月(奈良) |
Wホテル (W Hotels) |
「Whatever/Whenever (お望みの物を、お望みの時に)」という経営理念が由来。デザインにこだわり、公式サイトで予約の際に表示される「Wow」の頭文字とも重なる。 |
モダン・ラグジュアリー、デザイン重視・若い世代向け |
日本初=2021年3月(大阪) |
ラグジュアリーコレクション(The Luxury Collection) |
伝統的な高級ホテルをまとめる「コレクション」という意味から。 |
歴史や個性を持つ高級ホテルを集約 |
日本初=「翠嵐(すいらん)」2015年3月(京都) |
エディション (EDITION) |
「新しい時代の“版”」を意味する。ブティックホテルの先駆者、イアン・シュレーガーとのコラボ。 |
ブティック系ラグジュアリー |
日本初=2020年10月(東京・虎ノ門) |
リッツ・カールトン・リザーブ (Ritz-Carlton Reserve) |
「Reserve」は「特別な、限定の」の意味。あのリッツカールトンの上を行く超限定的リゾート。 |
超限定的なリゾート型ラグジュアリー。世界で8つのみ。 |
日本初=2020年12月(北海道・ニセコ) |
「プレミアム」ブランドのホテル
マリオット (Marriott Hotels) |
創業者J.W. Marriottに由来。元々、ルートビア店「ホットショップ」が創業の始まり。 |
マリオットの基幹ブランド |
日本初=2000年5月(名古屋) |
シェラトン (Sheraton) |
1937年、買収したホテルに「Sheraton (シェラトン)」の看板があり、コスト削減のため、そのままブランド名に。 |
世界最多拠点数、伝統的フルサービス。 |
日本初=1984年3月(大阪) ※アジア初 |
ウェスティン (Westin) |
1930年、米国シアトルで「ウェスタン・インターナショナル・ホテルズ (Western International Hotels)」として誕生。その略称。2016年4月にマリオットが買収。 |
雲の上の寝心地と言われる独自の「ヘブンリーベッド」で快適な睡眠に特化。ウェルビーイング志向。 |
日本初=1993年3月(東京・恵比寿)※アジア初 |
ル・メリディアン (Le Méridien) |
1972年にエールフランスが創設。最初のホテルがパリの「メリディアン通り」にあったから。 |
アートやカルチャーに根ざしたデザイン。 |
日本未上陸 |
ルネッサンス (Renaissance) |
「再生」「復興」の意味。14~16世紀のヨーロッパの芸術・文化・社会が発展したルネッサンスに由来。デザインや文化的要素を強調。 |
トレンディで都会的な雰囲気。 |
日本初=1988年7月(沖縄) |
デルタホテル (Delta Hotels) |
カナダ発祥。ブリティッシュコロンビア州のデルタ市に由来。2016年にマリオットが買収。 デルタ航空とは無関係。 |
シンプルで実用的なフルサービス。 |
日本未上陸 |
オートグラフコレクション (Autograph Collection) |
「サイン(個性)の集合」=それぞれが独立的でユニークなホテルという意味。 |
独自性・個性を重視したプレミアムホテル |
日本初=「大阪ステーションホテル」2024年7月(大阪) |
トリビュートポートフォリオ (Tribute Portfolio) |
「敬意を表する(Tribute)ホテル群」の意味。個性を尊重。 |
個性的ながら手軽な独立系ホテル。 |
日本初=「チャプター京都」2021年6月(京都) |
「セレクト」ブランドのホテル
コートヤード (Courtyard) |
「中庭」の意味。出張族が落ち着けるホテルをイメージして命名。 |
出張族に人気、ビジネス&レジャーホテル。中の上。 |
日本初=2007年4月(東京・銀座) ※元々、1987年銀座東武ホテルとして開業 |
フォーポイント (Four Points) |
「旅の4つの基本ニーズ(快適・便利・価格・サービス)」を満たすという意味。 |
シンプル&コスパ重視派。「フレックス」と付くホテルもあり、そちらはビジネスホテル。 |
日本初=2017年5月(函館) ※「フレックス」は2024年11月(大阪) |
アロフト (Aloft) |
「空高く、空中に」の意味。高揚感や遊び心のある都会的・未来的デザインのコンセプト。 |
アート・デザインを重視したカジュアル志向 |
日本初=2020年10月(東京・銀座) |
モクシー (Moxy) |
「Moxie(元気・活力・やる気)」を意味するスラングから。 |
若者向けライフスタイルホテル。宿泊者同士のコミュニケーションの場も。 |
日本初=2017年(大阪・本町) |
ACホテル (AC Hotels) |
創業者 Antonio Catalán(アントニオ・カタラン) の頭文字から。 |
スペイン発、都会的なミニマルデザイン。 |
日本初=2020年7月(東京・銀座) |
スプリングヒルスイート (SpringHill Suites) |
「春の丘」に由来。開放的で明るいイメージ。 |
広めの客室、実用的なスイート。 |
日本未上陸 |
フェアフィールド (Fairfield) |
バージニア州にある創業者マリオットの別荘「Fairfield Farm」に由来。 |
日本では「道の駅」併設型で急拡大中 |
日本初=2020年7月(大阪・難波) |
長期滞在型
レジデンスイン (Residence Inn) |
「住まい(Residence)のような滞在」を意味する。 |
キッチン付き、長期滞在向け。米国には870ヶ所以上。 |
日本未上陸 |
タウンプレイス・スイーツ (TownePlace Suites) |
「街に住むような滞在」という意味。 |
自宅感覚の長期滞在向け。 |
日本未上陸 |
Element (エレメント) |
自然との調和を表す「エレメント(要素・自然)」から。サステナブル志向。 |
サステナブル志向の長期滞在。 |
日本初=2025年10月予定?(東京) |
マリオット・エグゼクティブ・アパートメント (Marriott Executive Apartments) |
名前の由来は読んで字のごとく。 |
自宅にいるようにくつろげる質の高いアパートメント。 |
日本未上陸 |
ホーム&ヴィラ・バイ・マリオットボンヴォイ (Homes & Villas by Marriott Bonvoy) |
高級バケーションレンタル。直訳的に「住宅と別荘」。 |
2019年創設のプレミアムな高級ラグジュアリーホームのレンタル。 |
日本未上陸 |
マリオット系列ホテルのポイント
何と言っても憧れのホテルは、「ラグジュアリー」カテゴリに分類されるリッツカールトン、セントレジス、Wホテル、JWマリオットではないでしょうか。
リッツカールトンのさらに上に、「リッツカールトン・リザーブ」というホテルがありますが、こちらは庶民にはなかなか手が届かないホテルです💦
どれだけの差があるのか、気になるところです。
ちなみに、マリオットバケーションクラブの「リッツカールトン・クラブ」には、宿泊したことがあるのですが、格式高いその部屋とスタッフのおもてなしは最高級でした。
記事と写真を載せているので、ぜひご覧ください✨
ヒルトン・ホテルズ & リゾーツ ブランド一覧表
ヒルトンホテルの創業者について
ヒルトンホテルの創業者は、アメリカのConrad Hilton(コンラッド・ヒルトン)氏。
パリス・ヒルトンさんは有名ですよね。
コンラッド・ヒルトン氏は、1919年、テキサス州シスコの小さなホテルを買い取ったことから、ホテル事業を始めました。
1929年の世界恐慌で、一時破産寸前の苦難を経験しましたが、不屈の精神で立て直し、次々とホテルを買収・展開。航空会社とも提携しながら、世界各地にホテル網を広げ、一大ホテルチェーンを築き上げました。
ヒルトン・ホテルズ & リゾーツ系列のホテル名の由来
ブランド名 | 名前の由来 | 特徴 | 日本初 |
---|---|---|---|
ラグジュアリー | |||
ウォルドーフ・アストリア (Waldorf Astoria) | 1893年にNYで誕生。ドイツ移民のAstor家の名と、出身地ヴァルドルフ村 (Waldorf, ドイツ)から。 | ヒルトン最上級、伝統と格式を重視 | 2025年4月(大阪) |
コンラッド (Conrad Hotels & Resorts) | 創業者コンラッド・ヒルトン (Conrad Hilton) の名前から。 | モダンで国際的なラグジュアリー | 2005年7月(東京) |
LXRホテルズ&リゾーツ (LXR Hotels & Resorts) | Luxuryの省略形。独立系ラグジュアリーを束ねるブランド。 | 独立系高級ホテルを束ねるブランド | ROKU KYOTO 2021年9月 |
フルサービス | |||
ヒルトン (Hilton Hotels & Resorts) | 創業者ヒルトンの名前から。 | 中核ブランド、世界中に展開 | 1963年6月(東京・新宿) |
ダブルツリー・バイ・ヒルトン (DoubleTree by Hilton) | 最初のホテルが「二本の木(DoubleTree)」をロゴにしていたことに由来。 | カジュアルで利用しやすい、クッキーサービスで有名 | 2018年10月(東京・有明) |
Tapestry Collection by Hilton | 「織物」の意味。多様でカラフルなホテル群をイメージ。 | 独自性のある個性的フルサービス | 日本未上陸 |
Curio Collection by Hilton | 「珍しいもの・骨董品」の意味。個性的なホテルを集める。 | 高級志向の独立系ホテルを取り込む | 2018年4月(長野・軽井沢) |
セレクト / ライフスタイル | |||
キャノピー・バイ・ヒルトン (Canopy by Hilton) | 「天蓋・覆い」の意味。地域密着、街を覆うような存在を表す。 | ライフスタイル志向、地域密着型 | 2024年9月(大阪) |
シグニア・ヒルトン (Signia by Hilton) | 「象徴・記号」の造語。MICE向けのシンボリックなホテル。 | MICE(大型会議・イベント)に特化 | 日本未上陸 |
Motto by Hilton | 「信条」の意味。小型&都市型ライフスタイル。 | コンパクト&アーバン、都市型ライフスタイル | 日本未上陸 ※2025年夏開業予定?(東京・銀座) |
Tempo by Hilton | 「リズム・調子」の意味。健康志向&スマートステイを表す。 | 健康志向の新ブランド | 日本未上陸 |
Tru by Hilton | 「True(本物の)」から由来。シンプルで正直なホテルを意味。 | ミレニアル世代向け、カジュアル価格帯 | 日本未上陸 |
長期滞在型 | |||
エンバシー・スイーツ (Embassy Suites) | 「大使館」のような格式を持つ全室スイート。 | 全室スイート仕様、家族旅行向け | 日本未上陸 |
ヒルトン・ガーデン・イン (Hilton Garden Inn) | 「庭」でリラックスできる滞在をイメージ。 | ミッドスケール、長期滞在でも快適 | 2022年11月(京都) |
ホームウッド・スイーツ (Homewood Suites) | 創業地のテネシー州「Homewood」から。 家庭的長期滞在。 | 長期滞在型、キッチン付き | 日本未上陸 |
ホーム2スイーツ (Home2 Suites) | 「Homeの第2の家」という意味。カジュアルな長期滞在。 | よりカジュアルな長期滞在 | 日本未上陸 |
ヒルトン系列ホテルのポイント
最高級のブランドは、ウォルドーフ・アストリアです。次に、コンラッド、LXRが続きます。
ヒルトンホテル(Hilton Hotels & Resorts)が中心ブランドで、日本でも最も多いホテルです。
長期滞在型ブランドがマリオットよりも豊富ですが、日本にはほとんどないので、なじみが薄いかも知れません。
2025年4月に大阪駅前に誕生したウォルドーフ・アストリア。
いや~、ぜひとも死ぬまでには、一度、泊まってみたいですよね✨
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