アメックスのゴールドプリファードカードが世間では話題になっていますが、ANAアメックスゴールドカードも、実は堅実でコスパがいいカードなんです。
一見すると同じ「ゴールド」ですが、その立ち位置は大きく違います。
ANAアメックスゴールドの魅力 ✨
ANAアメックスゴールドは、特にANAをよく利用する人向けに特化した強みがあります。
SFC修行をする人なら、絶対に持っておきたい1枚です。

① ANAマイルが貯まりやすい
- 100円=1ポイント=1マイル(ANA提携航空券や機内販売などはさらに加算率アップ)
- ANAカード特典として、航空券や機内販売では ポイント1.5倍~2倍
② ANA便搭乗時や海外旅行時の特典
- ANA航空券購入時 → 2倍マイル
- 搭乗時 → 区間基本マイル+25%のボーナスマイル(これは大きい!)
- スーツケース無料宅配サービス(国際線帰国時、1個無料)
④ 年会費
- 34,100円(税込)ゴールドプリファードよりも、5,500円安い
「100円利用=1マイル」という点は、ゴールドプリファードと同じですが、ANAの飛行機によく乗る人に取っては、航空券購入時のポイントが2倍、搭乗マイル25%プラス(エコノミークラスの例)というメリットがあります。
アメックス・ゴールド・プリファードの魅力 ✨
こちらは分かりやすく言えば、「ANA専用」ではなく旅行・ホテル・ダイニング特化の総合カードとなります。
① ホテル&旅行特典
- Marriott Bonvoyゴールド会員資格(部屋アップグレード・14時レイトチェックアウト等)
- Hilton、IHGなども優待あり
- 年1回のフリーステイギフト(無料宿泊特典)
- ザ・ホテル・コレクションでの滞在特典(2連泊以上時)
② レストラン特典
- ポケットコンシェルジュダイニング(20%OFF)
- 2名利用で1名分コース料理が無料になる「ゴールドダイニングby招待日和」
- トランジットジェネラルオフィスのレストラン(15%OFF)
③ 空港ラウンジ&トラベル
- プライオリティ・パス(同伴者1名無料)
- スーツケース無料宅配サービス(国際線出国時&帰国時、各1個無料)
④ 年会費
- 39,600円(税込)ANAゴールドより5,500円高い
比較ポイント 🏆
特典 | ANAアメックスゴールド | アメックスゴールドプリファード |
---|---|---|
マイル/ポイント | ANAマイル直結(高効率)※注 | メンバーシップリワード 14の航空会社マイル移行 (ANA以外、付与率減)※注 |
航空系特典 | ANA航空券購入時2倍マイル 搭乗時ボーナスマイル+25% | 特になし |
ホテル特典・ステータス | ほぼ無し | Marriott Bonvoyゴールド、フリーステイギフトなど強力 |
レストラン特典 | 特になし | 招待日和でコース1名分無料など豪華 |
年会費 | 34,100円 | 39,600円 |
※注)ANAアメックスゴールドのANAマイルへの移行は年間上限はありませんが、1日999,000ポイントが上限となります。(ほぼ無制限)ゴールド以上は年間参加費不要です。(普通カードは年間参加費6,600円必要)
※注)ゴールドプリファードのANAマイルへの移行は年間40,000マイルが上限、ポイントからマイルへの移行に伴う年間参加費5,500円が別途必要です。ANA以外の他の航空会社へのマイル移行は、0.8倍となります。(JALのみ0.4倍)
結論 💡
- ANAに頻繁に乗る人 → 「ANAアメックスゴールド」の方が断然、価値が高い
(特に、航空券購入時のマイル2倍加算、搭乗時ボーナスマイル25%が強み) - ホテルステイや旅行全般を楽しみたい人 → 「アメックスゴールドプリファード」の方が圧倒的にお得
(ホテル特典とフリーステイギフトで年会費を十分回収可能)
👉 つまり、「飛行機メイン(ANA派)」ならANAアメックスゴールド、「旅行・ホテル派」ならゴールドプリファード。
どちらが“圧倒的に負けている”わけではなく、利用スタイルで完全に住み分けされています。
ちなみに、JAL派の方は、絶対にゴールドプリファード一択です。
ゴールドプリファードのメンバーシップリワードプラスで、JAL航空券購入時の付与ポイントが3倍になるからです。
ANAアメックスゴールドとアメックスゴールドプリファードの比較シミュレーション
ここではANAの飛行機に乗る事を前提としたシミュレーションとなります。
利用スタイル | ANAアメックスゴールド | アメックスゴールドプリファード | 実質リターン(ANAアメックスG) | 実質リターン(アメックスGプリファード) |
---|---|---|---|---|
ANAを年10回搭乗(国内) | 55,000相当 | 30,000相当 | +20,900 | -9,600 |
ANAを年20回搭乗(国内+国際) | 110,000相当 | 60,000相当 | +75,900 | +20,400 |
ホテルに年5泊(マリオット等) | 10,000相当 | 80,000相当 | -24,100 | +40,400 |
ホテルに年10泊+フリーステイギフト利用 | 20,000相当 | 160,000相当 | -14,100 | +120,400 |
ANA搭乗5回+ホテル5泊 | 40,000相当 | 90,000相当 | +5,900 | +50,400 |
結論 💡
- ANAにたくさん乗る人 → ANAアメックスゴールドの方が断然得。
- シティホテル・高級ホテル利用が多い人 → ゴールドプリファードの方が圧倒的に得。
- ビジネスホテル利用が多い人 → ANAアメックスゴールドの方が断然得。(ANA便利用が前提)
- 両方そこそこ使う人 → ゴールドプリファードの方がやや有利。
つまり、
✈️「フライト特化」なら ANAアメックスゴールド
🏨「旅行全般(特にシティホテル)」なら ゴールドプリファード
上記のように、住み分けがハッキリしています。
上記で少し触れましたが、東横イン、アパホテル、ルートインなどのビジネスホテルの利用が多い場合、結論からいうと ANAアメックスゴールドの方が向いています。
理由を整理すると👇
① ホテル系特典の違い
- ANAアメックスゴールド
- 特別なホテル特典はほぼ無いが、利用額に応じて「ANAマイル」が貯まりやすい。
- ビジネスホテルの宿泊代(1泊5,000~8,000円程度)は、通常付与。
- 「航空券購入時のボーナスマイル25%」の恩恵と合わせると、出張族にはかなり相性がいい。
- アメックス ゴールドプリファード
- Marriott、Hilton、IHGなど、外資系高級ホテル、プリンスホテルでの特典が強い。
- ビジネスホテルの宿泊代(1泊5,000~8,000円程度)は、通常付与。
- 年1回のフリーステイギフトも、国内主要都市の「シティホテル」や「リゾートホテル」が対象 → ビジネスホテル利用者には不向き。
② 実質的なお得感の差
ビジネスホテルは宿泊料金が安いため、ゴールドプリファードのアップグレード(一部ホテル)などが発動しません。
例えば年間50泊しても、ビジネスホテルばかりで、外資ホテル利用ゼロなら、ゴールドプリファードの恩恵は受けることができません。
逆に、ANAアメックスゴールドなら、ビジネスホテル宿泊費がメインの方でも、ANA航空券の「2倍マイル+搭乗時25%プラス」で、マイルが一番早く貯まり、年会費34,100円の元を取りやすくなります。
③ 結論と比較 💡
- ビジネスホテル利用が多い人 → ANAアメックスゴールドが圧倒的に有利
- 宿泊自体には特典なし → 代わりに「出張でのANA搭乗+ビジネスホテル代=効率よくマイルが貯まる」
- シティホテル・高級ホテルを使う人 → ゴールドプリファードが有利
- 宿泊特典で年会費を超える価値が出やすい
👉 つまり「ビジネスホテル派=ANAアメックスゴールド」「高級ホテル派=ゴールドプリファード」でキレイに住み分けできます。
ビジネスホテル利用時の比較(1泊8,000円で計算)
年間宿泊数 | 宿泊費合計 | ANAアメックスゴールド 還元 | ゴールドプリファード 還元 | 実質リターン (ANAアメックスG) | 実質リターン (ゴールドプリファード) |
---|---|---|---|---|---|
10泊 | 80,000円 | 800円相当 | 800円相当 | -33,300円 | -38,800円 |
20泊 | 160,000円 | 1,600円相当 | 1,600円相当 | -32,500円 | -38,000円 |
30泊 | 240,000円 | 2,400円相当 | 2,400円相当 | -31,700円 | -37,200円 |
40泊 | 320,000円 | 3,200円相当 | 3,200円相当 | -30,900円 | -36,400円 |
50泊 | 400,000円 | 4,000円相当 | 4,000円相当 | -30,100円 | -35,600円 |
上記の通り、ビジネスホテル利用だけでは、持っている意味がほとんどありません。
ポイントと結論
- ビジネスホテル利用だけでは、どちらも年会費を回収できない
→ ANAマイルや特典は活かせにくい。 - ただし、ANAアメックスゴールドの方が、年会費の差額分5,500円お得。
→ 年会費が安い分、赤字幅が小さい。 - ANAゴールドは、ANA便を利用して、初めて力を発揮する。SFC修行の場合、特におすすめカード。
- ゴールドプリファードは、外資系ホテル利用またはフリーステイギフトを活用しないと、元が取れない。(フリ―ステイギフトは年間200万円のカード決済が必要かつ継続特典)
結論
ビジネスホテル派はANAアメックスゴールド一択。
ただしANA搭乗や航空券決済と組み合わせて初めて「得」になるイメージです✈️

いずれにしても、アメックスゴールドプリファードカード、航空系のゴールドカードは、人目を引くので、持っているだけでステータスの1つとなることは確かです✨
コメント